
【上演作品】
笠井叡新作
「笠井叡の大野一雄」(初演)
笠井叡・大野一雄デュオ リ・クリエイト作品
「犠儀」(1963年)
「丘の麓」(1972年)
「病める舞姫」(2002年)
人間がダンスをするということは、それを通して、自分が生きているということ、自分が存在していることに対する「未知のリアリティ」を創造しえるという、無限の期待、憧れがある。生きているということは、何らかの意味でカラダを動かすことと結びついており、たとえ病床にあろうとも小指一本動かすことはできるならば、そこにある種の存在のリアリティを持つことができる。
構成・演出・振付:笠井叡
出演:川口隆夫 笠井瑞丈 笠井叡 (語り部)
チケット発売 2022年9月30日(金)
【日時】
2022年11月
16日(水)19:30開演
17日(木)19:30開演
18日(金)19:30開演
19日(土)15:00開演
開場:開演の30分前

ダンスの事件が再び蘇る!
*初演:2020年3月26日 KAAT神奈川芸術劇場(大スタジオ)
新型コロナウィルスの感染拡大の影響により全4公演のうち2公演が中止となった。
笠井叡とその師:大野一雄が踊ったデュオ3作品「犠儀」(1963年)、「丘の麓」(1972年)、「病める舞姫」(2002年)リメイク作品と、新作「笠井叡の大野一雄」を発表する。
笠井叡の中に存在する大野一雄の身体性を川口隆夫が、笠井自身の身体性を笠井瑞丈がダンスする。二人に対する異なった振付方法を通して、笠井叡のカラダを二つの他者のカラダの中に沈めるという試みから、新しいダンスリアリティを創造する。
大野一雄(1906-2010)
1930年代から日本モダンダンスの先駆者等に師事し、舞踊家として活動を始めた。1960 年代に土方巽等とともに世界的にも全く新しい舞踊表現である「舞踏」と呼ばれる新たな舞踊形式を創出し、二十世紀の舞踊史に刻まれる優れた作品群を生み出した。
犠儀(1963年)
朝日講堂
「生と死の間に花が咲く」という言葉に大野一雄が共感し、デュオが実現した。19歳の笠井の死体を隠坊となった大野が焼くという内容で抽象ダンスでも具象ダンスでもない、その中間の「新具象ダンス」を摸索した作品。
丘の麓(1972年)
青年座
舞踊評論家の市川雅氏が「現代舞踊の異形」展を企画し、「丘の麓」はその第1回の企画展において上演された。松山俊太郎が所持していたビアズリーの原典を、澁澤龍彦が翻訳して話題になった小説をダンス作品として創作。大野一雄が客演し、ヴィーナスとしてデュオを踊った。
病める舞姫(2002年)
スパイラルホール
二〇〇二年に都内で開催された「JADEインターナショナルダンスフェスティバル」にて舞踏の創始者・土方巽を顕彰し、舞踏の現在を紹介する企画「土方メモリアル」にて原作・土方巽、振付/出演・笠井叡、特別出演・大野一雄にて発表されたデュオ作品。
【チケット】
一般前売 5,000円
一般当日 5,500円
U24 3,000円(24歳以下)
全席指定・税込
アルテ友の会 4,500円(会員割引)
カンフェティ
カンフェティチケットセンター
TEL:0120-240-540
(平日 10:00~18:00)
(公財)武蔵野文化生涯学習事業団
TEL:0422-54-2011
(9:00-22:00)
※24歳以下のチケットをお求めの方は、当日、証明書をご提示ください。
※未就学児童の入場はご遠慮いただいております。
※車椅子でご来場の方は、事前にお問い合わせ先へご連絡ください。
※開演後はご入場をお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。

笠井瑞丈
ダンサー
笠井叡に舞踏を、山崎広太にダンスを師事。1998年より自作のソロダンスを開始。様々なスタイルのダンスのエッセンスを取り入れながら、独自の世界観を持つ作品を発表している。09年平成20年度文化庁新進芸術家海外留学研修員として、1 年間ニューヨークで研修。10 年横浜ソロ× デュオ・コンペティション・プラス審査員特別賞受賞。16年テロ・サーリネン・カンパニーの作品にゲスト出演。17年笠井叡振付作品『花粉革命』を踊る。第12回(17年度) 日本ダンスフォーラム賞受賞。近年はソロだけでなく作品振付や客演でも注目を集めている。

川口隆夫
振付家/ ダンサー
1990年よりコンテンポラリーダンスカンパニーATA DANCEを主宰。96 年よりダムタイプに参加。2000年以降はソロ活動を中心に、「パフォーマンスとしか言いようのない」(朝日新聞・石井達朗) 作品を数多く発表。08年〈自分について語る〉をテーマに『a perfect life』シリーズを開始、13年そのVol. 06「沖縄から東京へ」で第5回恵比寿映像祭に参加。近年は土方巽著『病める舞姫』を元にした『ザ・シック・ダンサー』(12年初演、共演・田辺知美)、ビデオ映像を元に完全コピーを試みる『大野一雄について』(13年初演)を発表。

笠井叡
舞踏家/振付家
1943年生まれ。60年代に大野一雄、土方巽に出会い、舞踏家として活動を始める。71年天使館を設立。79年~85年ドイツに留学し、オイリュトミーを研究。帰国後、94年に『セラフィータ』で舞台に復帰。これまでに、「牢獄天使城でカリオストロが見た夢」「桜の樹の下には‒笠井叡を踊る‒」「高丘親王航海記」「今晩は荒れ模様」など多くの作品を輩出し続け、2001年初演『花粉革命』は代表作として世界各都市での上演を果たす。2014年芸術選奨文部科学大臣賞受賞、2022年江口隆哉賞受賞。
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